エドワード・バーン=ジョーンズ(Sir Edward Burne-Jones, 1833-1898) 

 

イギリス人美術家。ラファエル前派と密接な関係を持つデザイナー。

ラファエル前派をイギリス画壇の主流に押し上げると同時に、自身も数々の精巧で美しい芸術作品を作り上げ、新しい耽美主義の先駆者と称され、高く評価されています。

聖職者を志すものの、オックスフォード大学でウィリアム・モリスと友人になり、彼の影響で美術家、デザイナーになることを決意。そこからダンテ・ガブリエル・ロセッティのもとで学び、特有のスタイルを発展させました。

 

イギリスのステンドグラス美術の伝統の復活に打ち込むようになり、絵とステンドグラスと同時に、建築のセラミックタイルやジュエリー、タペストリー、モザイク、本のイラストなど工芸品を制作しました。1896年にケルムスコット・プレスのチョーサーのために手がけた木版画は最も有名です。

 

「フラワー・ブック」は、花の名前からイメージした神話や聖書の物語を主題とした水彩画38点をもとに300部限定で1905年に刊行されています。

 

 

 

 

 

国内での展覧会歴

1987  「バーン=ジョーンズと後期ラファエル前派展」伊勢丹美術館(東京)

2012  「バーン=ジョーンズ展ー装飾と象徴ー」三菱一号館美術館(東京)

                   バーン=ジョーンズ展ー英国19世紀末に咲いた花ー」兵庫県立美術館(神戸)

2019  「ラファエル前派の軌跡展」あべのハルカス美術館(大阪)

2020  「夢と幻想の画家 エドワード・バーン=ジョーンズ『フラワーブック』特集」茨城県近代美術館(水戸)