ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ(Pierre-Joseph Redouté, 1759-1840)
ベルギー出身の画家、植物学者。ユリやバラなどの植物を描いた博物画を多く残しており、「バラの画家」「花の画家」として知られいます。 銅版画による多色刷り印刷を確立した人物と言われ、彼の作品はすべて手彩色による修正が施されており、とても美しいです。
フランス王妃マリー・アントワネットやナポレオン后妃ジョゼフィーヌの植物画家として活躍し、なかでも「バラ図譜(Les Roses)」は最高傑作と言われています。
「バラ図譜」初版はジョゼフィーヌの死後全3巻に分けて1817年から1824年にかけて出版されています。その後1824年に第二版が、1828年から1829年にかけて第三版が、1835年に第四版が出版されました。
「バラ図譜」には169種のバラが精密に描かれており、芸術的価値だけではなく植物学上も重要な資料となっています。
国内での展覧会歴
2003 「バラの宮廷画家 ルドゥーテ展」Bunkamuraザ・ミュージアム(東京)等
2008 「ルドゥーテ生誕250年記念 薔薇空間」Bunkamuraザ・ミュージアム(東京)
2011 「ルドゥーテ『美花選』展」Bunkamuraザ・ミュージアム(東京)
2012 「ルドゥーテの『バラ図譜』展」上野の森美術館(東京)
「ルドゥーテのバラ」ひろしま美術館(広島)
2015 「花の画家 ルドゥーテのバラ展」山梨県立美術館(甲府)
2020 「宮廷画家ルドゥーテとバラの物語」八王子市夢美術館(東京)
2022 「うるわしき薔薇ールドゥーテの『バラ図譜』を中心に」群馬県立近代美術館(高崎)