これからの展示

 

 

 

 

このたび msb gallery では、椎橋良太の個展『眠るもの、抱くもの』を開催いたします。

 

東京初個展となる本展では、椎橋が2016年より山をモチーフに制作を展開している作品群から新作を発表いたします。

 

自ら山へと赴き、弾けるような生命力を体感し、その体験の一端を写真というかたちで持ち帰る。線を引くように切り抜かれた山の記憶はコラージュの技法によって再構築され、新たな生命を吹き込まれます。

 

小さなスペース一面に広がる作品の中に入り込んで、彼の記憶のかけらを体感するように、お楽しみいただければ嬉しく思います。 

 

 

 

 

 

 

 

椎橋 良太

 

1979年、横浜市の農家に生まれる。

2016年より山をモチーフにした緻密なアナログ手法によるフォトコラージュ作品の制作を開始。以降、写真をメディアに彫刻的な平面作品を制作している。

これまでに横浜、光州、北京でのアーティスト・イン・レジデンスに参加。現在は神奈川県横須賀市を拠点に、人間の世界と自然界とが入り混じる作品世界を模索しながら制作しています。

2004年 文星芸術大学美術学部彫刻専攻 卒業

 

 

 

 

受賞

2022 Independent Tokyo 2022タグボート特別賞

 

 

個展

2023 スタジオビジット DART × Singo Francis Studios, 鎌倉

2021 気の風景 AnyOne × TEA HERE, 北京, 中国

2019 あなたがいて Semi-Underground Space, 北京, 中国

2018 このあのそのどこか ATELIERK ART SPACE, 横浜

 

 

グループ展

2023  「食とアートと人と街 2023」 横浜ポートサイド地区, 横浜

     Independent Tokyo 2022 Selection」 タグボートギャラリー, 東京

2022  「Independent Tokyo 2022」 東京ポートシティ竹芝東京

2021  「界・相 中日文化芸術交流展」, 蘇州, 中国

          「SICF22」 スパイラルホール, 東京

2020  「Wall Street Museum The Chain Museum × NEWoMan Yokohama, 横浜

2019  「Object & Images Art WeMe Contemporary Galleryクアラルンプール, マレーシア)

2018  「On Paper Supreme」 青島天泰アートセンター, 青島, 中国 他

2017  「ある、点」 Space Ppong, 光州, 韓国

 

 

アートフェア

2024  「ART COUNCIL in AUTOMOBILE COUNCIL2024, 千葉

2023  「Study:大阪関西国際芸術祭アート&クリエイティブフェア」, 大阪

2022  「Affordable Art Fair Singapore」, シンガポール

          「アートフェアアジア福岡」, 福岡

        ART NAGOYA 2022, 名古屋

2021  Beijing Contemporary Art Expo 2021, 北京, 中国

2020  「Art Gwangju 2020」, 光州, 韓国

2018  Intangibility, Digital, Fine art & Fair Space Ppong, 光州, 韓国

 

 

アーティスト・イン・レジデンス

2019     Semi Underground Space, 北京, 中国

2017-18 光州市立美術館, 光州, 韓国

2017     Space Ppong, 光州, 韓国

 

 

 

 

 

 

作品をつくるということ

 

私は山が好きだ。山はひたすら大きく、ゆったりとしていて、でもとても険しく、また崩れている。よく登山者は山頂を目指すけれど、私にとって山頂はそれほど重要ではない。なぜなら、山頂に立つと山が見えなくなるからだ。遠くに見える山がだんだん大きくなってきて、まさにそのお腹に乗っているようになって、頂上ではそれは地面となり、下りでは何度も振り返りながら、また次の山に向けて歩いていく。当たり前だけど山は立体物で、360度違う表情を持っている。それを歩きながらいろいろな角度から眺め、山を理解しようと試みる。これが私にとっての登山である。

 

山の中を歩いていると、地中の水の流れを感じる光景を目にすることがある。降った雨は土に浸み入り、谷のほうへと流れ下る。そして、地表ではその流れに沿って水気を好む苔が繁茂する。地面の下には人間の血管のように無数の水脈が走っていて、生命の源である水は登山者の足下で

水甕となる。

山はお腹である。お腹の中では袋に入ったぬるい水に包まれて、誕生を待ちわびながら小さな生命が眠っている。小さな生命は大きな自然の中で生を受け、生まれたての赤ん坊のように全力で生を謳歌する。様々な生命が生み育まれる場所で、私はその生命力を感じ取り、身体ごと体験する。その体験の一端を、写真というかたちで持ち帰っているのである。

 

写真をカットしているときは、その山に登ったときのことを思い出しながら、その日の天気や道のりのことを考えていて、カッターを一刻みするごとに、この先はどっちに進もうとか、この稜線をあと少し登れば頂上だとか、今は薮をかき分けて進んでいて、今度は岩がゴロゴロしているな、ここは岩場の急登だ、とか、山の中を歩いている感覚になっている。一歩一歩、刃を進める作業はあくまで自然の形態に従っていて、そこでは判断はするけれども自然に手を加えることはない。山を切り抜いたとき、そこに生じる線は画家にとっての鉛筆のドローイングと同じである。そして、それは自分が山の中を歩いた軌跡だ。弾けるような生命力を体感するために山へと赴き、そこで撮影した写真を持ち帰り、それを線を引くように切り抜いて、生命を吹き込みながら一つのオブジェとする。その一連の活動の全てが私の作品なのだと思う。

 

 

 

 

 

椎橋良太

 

 

 

 

 


開催中

 

 

 

 

このたび msb gallery では、木彫作品展『渡邊文矢展』を開催いたします。

 

自然や動物と触れあう日々の生活のなかで生まれる感情を絵にして、それを手が動くように彫り出しています。

作品はすべて、大切な人に渡すように、手紙を書くように、丁寧な心で形にされています。

 

木肌に残されるノミの跡は作家の手の温もりを伝え、木に命を吹き込みます。微細に着彩された静かな佇まいの作品群は夢のなかの出来事のように情景をともない、観る者の心に寄り添う不思議なあたたかさとユーモアがあります。

ぜひこの機会にお楽しみいただければ嬉しく思います。 

 

 

作家在廊日: 6/13(

初日の入場は、予約制とさせていただきます。

正午オープンより1時間の入れ替え制にてご案内いたします。

ご予約はemailかInstagram DMにてよろしくお願いいたします。皆様のお越しをお待ちしております。

①12:00-13:00 満員御礼

②13:00-14:00 満員御礼

③14:00-15:00 満員御礼

④15:00-16:00 満員御礼

⑤16:00-17:00 満員御礼

⑥17:00-18:00 満員御礼

18:00-19:00 満員御礼

 

 

 

 

 

 

 

渡邊 文矢  
1985   東京都町田市生まれ

神奈川・岩手にて小中高を過ごす


京都伝統工芸大学校(木彫刻専攻)卒業後さらに彫刻を学ぶため、富山県南砺市にて井波彫刻伝統工芸士である井口琇月氏に弟子入り。

現在は独立し、岐阜を拠点に木彫作家として活動しています。

 

個展

2024   Hase, 名古屋

2023    《心之所向》Cut&paste select shop, 台湾

            ギャラリー上がり屋敷, 東京

2022    《心之所向 身之所往》木雕展 san galerie, 台北

2020    《心之所向》 維摩舍, 台中   

 

 

 

 

 


過去の展示

 

 

 

このたび msb gallery では、西谷直子の個展『Line Lands』を開催いたします。

 

点と点がつながって線となり、線により豊かな想像力は広がってゆく。

西谷は幼少期の体験や感覚を大切にして、さまざまな動植物が並列される独自の世界観を表現しています。

 

本展では、『レンマ』という概念を足がかりに、三角形のキャンバスに描かれた一片の記憶が、どこからでもどこへでも繋がることのできるような摩訶不思議な作品展開を試みています。

 

夢の中か、鏡の中の世界なのか?おとぎ話のなかに紛れ込んで変幻自在な作品群をお楽しみいただければ嬉しく思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

西谷 直子 

 

都立芸術高校を経て、武蔵野美術大学短期大学部生活デザイン学科専攻科卒業

 

展覧会歴

1994  ガーディアンガーデン『3.3m3展』グランプリ

     初個展『壁沿いの路』ピンポイントギャラリー

1995  個展『眠る人々』ガーディアンガーデン

1997  個展『自然住宅』ギャラリ−412

1998  個展『AtoZ』グレード1ギャラリー

2008  個展『コドモノ惑星』ピンポイントギャラリー

2016  個展『ツチ ミズ クウキ展』ヨロコビtoギャラリー

2018  個展『house?』ヨロコビtoギャラリー

2020  個展『incontrate』DORADO GALLERY

          個展『Line Land』ヨロコビtoギャラリー

2021  個展『行き交う惑星』ヨロコビtoギャラリー

2023  個展『鳥獣遊泳』ヨロコビtoギャラリー

       多摩美術家協会展51 パルテノン多摩

         企画展 Over The Rainbow ギャラリーニジリス

         企画展 30✖️30 -LOVE&PEACE- gallery cafe jalona

 

その他 青梅『繭蔵』小さなギャラリー2020~

グループ展参加多数

 

 

 

 

 

 

ステートメント

 

何か感じたものを点にして

その点と点を結ぶと「線」が現れる

 

私たちが実際目にし手に触れるものには輪郭はあるが、線は存在しない けれど輪郭を線に置き換えた途端、カタチは意味を持ち共通言語ともなり得る。 

線が生むイメージは、文字による言葉や写真や画像ほど明確ではない、 でもそれだけに、受け取り方と想像力で無限に広がる可能性を秘める・・

それは、言葉や、写真や画像にはない、線だけの魅力ではないでしょうか。

 

私の父は、遠洋貨物船の通信士だったため、私が中学に上がる頃まで年に数週間の長期休暇以外ほとんど家にはおらず、当時は通信手段も僅かで時々届くエアメールが父との貴重な接点でした。 筆まめではなかった父から母に宛てた短い手紙の文面から想像を膨らませ、膨らませしているうちに、いつしか遠い海の彼方を巨大な船で移動している父のイメージは頭の中に生まれたボトルシップとなり、、、想像を掻き立ててもくれましたが、ボトルシップから生まれる想像はやはりガラス越しの手触り。ある時、ドッグ(船の点検のための寄港)の父に会いに因島に行き、そこで 見た海の色、波の感触が私にとっての初めての『海』となり、瀬戸内海の小さな島の洞窟探検で 遭遇したイソギンチャクとの出会いが『もう一つの世界』の入り口となり 点と点が繋がり線となった原体験のように思います。

 

今、人間の手を離れたAIの技術で高度なリアリティを得られ、あらゆる想像が本当に可能となる のだろうか、リアリティの本質とは何なんだろう、、芸術はどこへ向かうのか? ととりとめなく自分に問いかけていた時 中沢新一氏の講義をたまたま視聴し、古代ギリシャ人の考えていた知的作用『ロゴス』と『レンマ』、その『レンマ』に大変興味を惹かれました。

因果と時間軸で物事を論理的に理解する脳の働きは『ロゴス』の働きと非常に近く、一方『レンマ』 とは眼前にあるもの丸ごと全体を把握する心の働き、なのだそうです。レンマとは、顕在化してい ないものも含むあらゆるものが繋がっていることになるような思想・・・私には語彙力も知識も乏しいのでここでうまく説明することはできませんが、子供の頃からずっとあらゆるいのち(昆虫も動物も人も)は全て等しいという感覚、遠い陸地と今足元にある陸地は海で繋がり、陸(土中)にも海(海中)にも無限の得体の知れないイキモノがワンサカ生きている、という感覚があ りました。特定の宗教的概念や観念と遠く離れたところで、プカプカと波打ち際で遊ぶようにヒトとその他の動植物との類似性を見つけては楽しんでいる私にとって、古代ギリシャ人の『レンマ』の概念が響きました。勝手ながらとてつもなく重大なヒントをもらったような。 因果に縛られることなく、現実を知り、踏まえて、 『土の中、水の中の無限の命と共に、未来を夢見る』 拙いながら、そんな今を感じられる展示を目指したいと思います。

 

今回、改めまして貴重な展示の機会をいただき心より感謝いたします。

 

 

 

西谷直子

 

 

 

 

 


 

 

 

このたび msb gallery では、三浦康太郎の個展『銅版画展』を開催いたします。

 

点と点が繋がり星座を描くように、普遍的な星空の青い世界に想いをのせて、時間をかけて銅板に刻みました。

 

新たな技と表現を試みた新作をぜひこの機会にお愉しみいただければ嬉しく思います

 

 

 

 

 

三浦康太郎 

1986年生まれ

15歳の時に油絵に出会い、洋画家 水島健氏に師事。

レンブラントの緻密なエッチングに魅せられて、 2011年より銅版画を始め、摺り師の白井四子男氏に師事。

2012 年よりテンペラ画を始め、制作発表を続けています。

星々の光や星座、ものがたりにインスパイアされた独特な神秘が表現されています。

現在、制作の傍ら、横浜日ノ出町にて大人や子供向けアート教室を主催しています。

 

主な展覧会歴

2023 個展「銅版画展」 msb gallery, 東京

2022 三浦康太郎/奥田拓郎二人展「Folklore」 Studio HOTDOG, 東京

2021 三浦康太郎/奥田拓郎二人展「星語りの森で」, 東京

2018 個展 ゆう画廊, 東京(2015, 2014)

2017 個展 8(eight), 東京

 

 

 

 

 

 

ステートメント

 

 

星空は昔から人の想像の源となり古今東西多くの伝承、伝説を紡いできました。

それは、人の及ばない世界であり、好奇心や畏怖にも似た感情です。

 

あの空の向こうはどうなっているのだろう?あの光は何を燃やせばあんなに輝くのだろう?

空を仰ぐ時、きっと古の人々の感情が今もそこにあり、それははるかなる更新だと思うのです。

星はそんな普遍的な思いを紡いでいく存在ではないでしょうか。

光の点と点が繋がり星座を描くように。

 

昨今、情報や物が溢れ息苦しい日常の中で、空は何千年と変わらずそこにあり、それは僕自身の想像の原点です。

遠く手の届かない場所、しかしそれは無限の可能性と遊び心溢れる青い世界です。そんな思いを作品にしました。

 

 

三浦康太郎

 

 

 

  

 

 

 


 

 

 

このたび msb gallery では、サカイケイタの個展『曖昧を見る』を開催いたします。

 

サカイは”ヒューマンエラー”を手がかりに、認知やその原理について関心を持ち、制作しています。

作品に頻出する視覚に訴えるような反復と記号性は一見、ミニマル/オプ・アートの系譜にあるように見えますが、その源流はディスレクシア(読字障害)であるサカイの個人的な経験——識字に関するエラー(文字が模様に見える)や、独特の認知(言語をベースとした場合の認識のズレ)にあります。

作品の中に潜んでいるエラーがエラーを呼び、時に突然迷子になったような心細さを覚え、また時に”言葉遊び”をするような軽やかさと明るさで、鑑賞者を誤認の迷宮に誘い込みます。

 

サカイの作品は、視覚の世界を通して本当は見えていないことを知るための装置であり、ポップでデザイン性の強い見た目とは裏腹に、「見る/見えている」「理解する/知っている」とは一体どういうことか?と、根源的な問いを投げかけているように思えてなりません。

 

本展では、LINE Seriesより新作を展示いたします。

 

視覚を通して実際に体感されるサカイの試みをこの機会にぜひお楽しみいただければ嬉しく思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

サカイケイタ

 

1997年 東京都生まれ

武蔵野美術大学大学院 造形研究科 美術専攻彫刻コース 修了

 

ディスレクシア(読み書き困難)による知覚の特性を出発点として、識字に関する「認識のズレ」をテーマに彫刻を制作している。

日常の些細な行為を作品に織り込み、認識の曖昧さ(ヒューマンエラー)を考察しながら活動を行う。

 

 

 

受賞

2023    Watowa Art Award 2023 準グランプリ・鬼頭健吾賞受賞

            神戸アートマルシェ2023 入選

2022    Watowa Art Award 2022 入選

2021    群馬青年ビエンナーレ 2021 入選

2020    公益財団法人クマ財団クリエイター奨学金第4期奨学生

2019    CAF賞最優秀賞受賞

 

 

主な個展

2022   「PLAY-Patapata Nurinuri」A.R.C生活空間, 中国

2021   「codecode」KITTE marunouchi 4F, 東京 

2020   Underline-生活の記号と関わる」8/CUBECOURT, 東京

 

 

 

 

 

 

ステートメント

 

 

LINE Seriesは都市に溢れる記号(道路標識やサイン)から着想を得た作品群です。

 

記号は情報を伝達する役割を持っています。記号から特徴的な色や柄を抽出しただただ反復させることによって、記号は本来持っている役割から解放されたかのように見えます。機能を失った記号はもはや記号ではなく、模様(パターン)であるにも関わらず、私たちはその単なる色や柄の集まりからあるはずのない信号を感知し、まるで何かを指図されているような不思議な感覚に襲われます。囚われていたのは私たちの方だったのか——? 日々の制作でサインや標識をパターン化する中で、人間の認知がいかに曖昧であり、個が捉える世界に偏りがあるのかについて考えさせられます。

 

本展ではLINE Seriesの新作を展示いたします。新作には色や模様がほぼありません。特徴を失い、記号だったはずの物が物そのものの状態に戻った時、認知の対象から外れただそこに在るだけの姿に戻った時、これといって見るものがなくなった状態でそれでもなお見えてくるものを見てみたくなりました。見ようとして焦点を合わせると途端に見えなくなってしまう、何か。見られることから解放された作品から浮かび上がるのは、自分の視線が作品を通り抜け地球を一周して背後から帰って来るような、認知の世界の曖昧さです。

「あなた」と「わたし」の間にもたらされる認知の境界は常に揺らぎ、内なる他者のまなざしにより不確実性は強調されるでしょう。

 

新作が引き起こす小さなエラーを、旧作とともにお楽しみいただけると幸いです。

 

 

 

 

サカイケイタ

 

 

 

 


 

 

 

このたび msb gallery では、中島綾美の個展『汀線の記録』を開催いたします。

 

中島は岩絵具を用いて、不可思議な自然物を想起させる独創的なモチーフを緻密に繊細に表現しています。夢と現を往来する如く、懐かしい記憶を辿るような感覚を覚えます。

 

本展では、意識と無意識の交感を通じて、自己の日常のなかに見出される、ある一片の事象を描写した作品群を発表いたします。

 

詩的な世界観をこの機会にぜひお楽しみいただければ嬉しく思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

中島 綾美

 

2017    武蔵野美術大学 日本画学科 卒業

 

 

主な展示

2023    親子展 「庭を織る」柴田悦子画廊, 銀座

            三人展 「であい」gallery field, 江戸川橋
2022    時計荘 selection Christmas market ミネラルホリック!Vol.4, 三省堂書店池袋本店

            個展「名辞の檻」アスタルテ書房, 京都
            個展「無意識の晶洞」gallery hydrangea, 曳舟
            武蔵野美術大学卒業生グループ展 「I’m here.」あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 unpel gallery, 日本橋
2021    個展「渚の魔物たち」 柴田悦子画廊, 銀座

            グループ展「絵、纏う」 数寄和ギャラリー, 西荻窪
2020    個展「天使の輪郭」gallery hydrangea, 曳舟

            郷さくら美術館桜花賞 出展 郷さくら美術館, 目黒
2019    ホリデーコレクション展 蔦屋書店, 代官山

          個展「映し鏡の森」八犬堂ギャラリー池尻大橋   
2018    個展「水脈」柴田悦子画廊銀座
            


掲載

2021    月刊美術7月号 個展100字評

            美術の窓 5月号

2020    ExtrART file.26

2019    月刊ギャラリー インタビュー記事 vol.6 月刊美術 8月号 

 

 

 

 

 

ステートメント

 

 

小さな湾の波打ち際に 朝顔の花弁が打ち上げられていた

ガーゼのハンカチにくるむと真珠層のように色素が滲み出る

 

いつかの遠雷が聴こえたような気がして 足元から顔を上げると

脈絡もない漂流物が点々と横たわっていた

 

その奥には西陽に縁取られた釣り人の姿

潮風に乗り 鳶がしずかに弧を描く

 

無意識の淵から吐きだされたものをただ書き留める

いつまで経っても貴方に辿り着かない

 

私は汀線を漂泊する行き場の無い意識のひとつである

 

 

 

 

中島綾美

 

 

 

 


 

 

 

 

 

このたび msb gallery では、kopfkino 五十嵐 彩乃の空想植物標本展『白紙 weißes papier』を開催いたします。

 

kopfkinoは、1枚の白い紙と自然物を組み合わせて、空想の植物標本を制作。美しい植物の造形美を受け取り形にし、自然物から色を拾い上げ着彩しています。

 

初個展となる本展では、始まりとしてのまっさらな「白紙」に意識を向けて、白い鉱物や化石などを使用した作品を発表いたします。

 

どこにも属さないようで、常に隣に在るものに依存している「白」に宿る物語性を、見る方々の想像により色づけて、お楽しみいただければ嬉しく思います。

 

 

 

 

 

 

kopfkino  五十嵐 彩乃

 

1987 東京生まれ

2010 東京造形大学デザイン学科室内建築専攻 卒業

 

大学卒業後、舞台美術や映像美術・装飾として多くの作品に携わり、少しずつ温めていた世界観を具現化させるため、2020年より作家活動を開始。

kopfkino (ドイツ語で「空想」の意味)として、植物や自然現象、空想の欠片をモチーフに、紙や鉱物を使用した空想植物の標本作品を制作。

 

【主な活動】

2023  「もしも博物展」ウサギノネドコ京都店, 京都

          「宝石商のキャラバン」キロプテル雑貨店, 大阪

          「夜の博物館」ギニョール, 大阪

          「雨の日の楽しみ方」ranbu, 大阪

         SICF24出展  スパイラルホール, 東京

2022 トンボ鉛筆×minne FAN ART STUDIO 5月6月掲載

2017 グループ展「touch」SMART SHIP GALLERY, 東京

 

 

 

 

 ※ 作家在廊予定日:

1/25(木) 12:00-16:00

1/27(土 )13:00-16:00

1/28() 17:00-19:00

1/31() 12:00-16:00

2/3()   12:00-16:00

2/4()   12:00-17:00

 

 

 

 

 

 

 

ステートメント

 

 

現代の時間の流れの速さにより、生活で必要に迫られた想像ばかりになってしまっているような昨今。 

私が自分の作品に求めていることは、見る人に「空想」を楽しんでもらいたい。という、ただ一点です。

 

kopfkinoはドイツ語で直訳すると「頭の中の映画館」

つまり「空想」を意味する言葉になります。

 

自然の造形美に触れるとどんどんと空想が溢れ出します。

頭の中で芽生えた物語は現実と空想の境界を曖昧にし、

誰も知らない世界へと密やかに導いてくれます。

 

空想を具現化することで、そこに今在るものとして手に取ることができ、

そしてまた、その続きを他の誰かが想像することもできます。

 

今回の展示では「白」に焦点を当て展開します。

余白の多い「白」は、より自由に、よりリアルに色付けすることができます。

 

「白紙」から生まれる空想を、お楽しみ頂けますと幸いです。

 

 

 

 

五十嵐彩乃