このたび msb gallery では、フランス人美術作家ジェイムス・コワニャール(1925-2008) の版画よりカーボランダムエッチングの作品を中心に版画展を開催いたします。

アルファベットや刻みこまれた印、シンボルで表現された個性的な抽象世界をこの機会にぜひご高覧ください。

 

 

*カーボランダム

1960年代にアメリカで生まれ、特にミロ、クラーベ、タピエスなどスペインの作家が多用した版画技法の一つ。カーボランダム(炭化ケイ素)という、サンドペーパーの研磨剤として用いられている非常に硬い粉を接着剤に混ぜたり振り掛けて銅版に固着させるため、筆触が銅版の上で立体的に残り、その形が刷りとられる。粒子の細かさにより明暗が変化する。作家は指で描写することが多い。

 

 

 

ジェイムス・コワニャール(1925-2008)

 

1925年、 フランスのトゥール生まれ。
南仏ニースの私立美術学校(レコール・デザール・デコラティフ)で学び、油彩画や彫刻、カーボランダム*を用いたエッチング(銅版画)技法により作品を制作。


アメリカ西部やメキシコへの長旅やアルタミラやラスコーの古代洞窟に刺激を受け、アルファベットや刻みこまれた印、シンボルを通じて象徴の形而学を探索し、個性的な抽象世界を表現しました。

 

「絵画は美しいものでなければならず、触れるに従順で快く、眺めるに豊かでなければならない」を信条とし、南フランスのアンティーブを拠点に活動しました。

 

世界各地で個展を開催し、パリ国立図書館をはじめ、ダブリン美術館、グッゲンハイム美術館、サンフランシスコ近代美術館、大英博物館、南アフリカ国立美術館、ルクセンブルク国立歴史美術博物館など、世界の主要美術館に収蔵されています。