このたび msb gallery では、中島綾美の個展『汀線の記録』を開催いたします。

 

中島は岩絵具を用いて、不可思議な自然物を想起させる独創的なモチーフを緻密に繊細に表現しています。夢と現を往来する如く、懐かしい記憶を辿るような感覚を覚えます。

 

本展では、意識と無意識の交感を通じて、自己の日常のなかに見出される、ある一片の事象を描写した作品群を発表いたします。

 

詩的な世界観をこの機会にぜひお楽しみいただければ嬉しく思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

中島 綾美

 

2017年 武蔵野美術大学 日本画学科 卒業

 

 

主な展示

2023    親子展 「庭を織る」柴田悦子画廊, 銀座

            三人展 「であい」gallery field, 江戸川橋
2022    時計荘 selection Christmas market ミネラルホリック!Vol.4, 三省堂書店池袋本店

            個展「名辞の檻」アスタルテ書房, 京都
            個展「無意識の晶洞」gallery hydrangea, 曳舟
            武蔵野美術大学卒業生グループ展 「I’m here.」あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 unpel gallery, 日本橋
2021    個展「渚の魔物たち」 柴田悦子画廊, 銀座

            グループ展「絵、纏う」 数寄和ギャラリー, 西荻窪
2020    個展「天使の輪郭」gallery hydrangea, 曳舟

            郷さくら美術館桜花賞 出展 郷さくら美術館, 目黒
2019    ホリデーコレクション展 蔦屋書店, 代官山

          個展「映し鏡の森」八犬堂ギャラリー, 池尻大橋   
2018    個展「水脈」柴田悦子画廊, 銀座
            


掲載

2021    月刊美術7月号 個展100字評

            美術の窓 5月号

2020    ExtrART file.26

2019    月刊ギャラリー インタビュー記事 vol.6 月刊美術 8月号 

 

 

 

 

 

ステートメント

 

 

小さな湾の波打ち際に 朝顔の花弁が打ち上げられていた

ガーゼのハンカチにくるむと真珠層のように色素が滲み出る

 

いつかの遠雷が聴こえたような気がして 足元から顔を上げると

脈絡もない漂流物が点々と横たわっていた

 

その奥には西陽に縁取られた釣り人の姿

潮風に乗り 鳶がしずかに弧を描く

 

無意識の淵から吐きだされたものをただ書き留める

いつまで経っても貴方に辿り着かない

 

私は汀線を漂泊する行き場の無い意識のひとつである

 

 

 

 

中島綾美